ホーチミンで猫を飼い始めて1ヶ月、まさかの事故が起こって大変だったので記録として残しておこうと思います。
猫、足を怪我する
人生には「今日は厄日だな」と思うことがしばしばあると思うのですが、その日はまさにそういう日でした。
いつも通り帰宅してご飯食べて、子猫2匹に餌をやり、ちょっと換気をするために開けておいたバルコニーの窓を閉めようとした時に、ハレがビャッと飛び上がったのが視界の隅で見えました。鳴くこともなく無言で別の部屋に行ったので、アメと遊んでいたらパンチされたか、窓が動いたのでびっくりしたのだろうかと思いつつ様子を見にいくと、椅子の下でうずくまっているハレの姿が。
静かにしているのが珍しいくらいの子なので、抱き上げてみると後ろ足の小指から血。この時点で私はもうパニックで、「なんで?」と思いつつティッシュで拭いて確認するとこれが結構深い。ちょっと骨も見えてそうな感じ。ハレも痛いのかじっと動きません。
後から調べた感じ、多分バルコニーの窓の下の部分の作りが荒く、結構鋭かったので動いた時にそこにひっかけたのだと思います。
2区の病院へ
これはまずいかなと思い病院へ連れていくことに。すでに20時半を過ぎていたのでかかりつけのところは閉まっていて、9時までやっているらしい2区の病院「Saigon Pet Clinic」へ電話しました。ここはかかったことがなかったのですが、知り合いから外国人への対応ができるとは聞いていたので、迷わず決定。
猫が怪我をした、と電話口で伝えると「もうすぐ診療終わるけど、どこ住んでる?ビンタン区?すぐこれるなら来て」とのことだったのでGrabに飛び乗り2区へ。
病院の門はすでに閉まっていましたが、ノックするとドクターが笑いながら「いや〜、犬が逃げちゃってさあ。大変だよ」と出てきました。果たして大丈夫なのかとこの時点で不安になる私。
すでに客はおらず、猫を診察台にあげて傷を見るドクターとスタッフ。ドクターはすぐに「ああ、これは折れてるね(Broken)、傷は深刻だ」と言い出します。
レントゲンとか撮らずとも折れていることがわかるのか…プロか…と思いつつ、話をしていくとなんと
「この小指は切らなきゃいけない」
「感染症が怖いから、早く切ったほうがいい」
と言い出すドクター。
まさか小指を切らないといけないほどの傷とは思わなかったため、この時点で私は自責の念とこんなちっさい猫が手術に耐えられるのか心配で半泣き。
「明日朝8時半に病院に来てください。今はとりあえず痛み止めとアンチバクテリアの注射を打ちましょう。」とのことで注射ブスー。傷口にイソジンみたいなやつつけて帰宅。お値段89万ドン。
病院に行くちょっと前からハレはヒョコヒョコ歩いてご飯食べたりしてたので、「結構大丈夫そうだな」と思っていたのに、小指を切るほど…まじか…という気持ちでタクシーに乗り込み、Google マップで改めてその病院の情報を見ると、5スターも多いのですが同時に結構な数の1スターと酷評がついていることに気付きました。
「尿管結石が深刻だと言われ、手術を勧められた。価格が高かったので別の病院に行き再度見てもらったら全く大したことがない症状だった」「猫を預けたら死んだ」「猫を預けたら体重が2kg減って返ってきた」
といったレビューがあり、ますます不安になったため、とりあえずセカンドオピニオン行くか…と決心。
ビンタン区のローカル病院へ
その夜、ベトナム人にも協力してもらって近所の評価が良い病院にzaloで連絡したところ、画像を送ってくれたら深刻かどうかを判断するよとのことで画像と動画を送信。
「明日の朝、Xray検査が必要そうだね。小指を切ったほうがいいのかはよく検査しないとわからないから、9時に来てね」
との返事をもらったので、次の日9時に病院に行きました。(2区の方はすっぽかしたので電話がきた。すみませんでした。)
病院はかなりローカルの雰囲気を醸し出しており、一軒家でやっているような病院でした。こちらも不安でしたがレビューと昨日のメッセの誠実さを信じてドアノック。若いお兄さんとお姉さん、そしてドクター(全員めっちゃ私服)がハレを囲んで色々診てくれました。
めちゃくちゃ当たり前なのですが、ワクチン歴、体重をちゃんとチェックして、傷口周りの毛も刈って、傷口を洗って、入念に見てました。昨日のドクター一瞥しただけやったな…注射したが体重も測ってなかったわ…とぼんやり思いつつ、ハレが暴れるので麻酔をしてレントゲンをとると言われ、同意書にサイン。
猫の麻酔は結構怖いと記事で読んでいたので、めちゃくちゃ怖かったですが、もう小指切るにしても麻酔するんだろうし…このまま放置したらもっとひどいことになる可能性が高いし…と考えて同意。
診断は時間かかるから一度帰っていいよと言われて帰宅しメッセージを待ちました。
ちなみに、若いお兄さんとお姉さんは英語微妙なのですが、コミュニケーションとろうと思えば全然取れるレベルで、ドクターは結構流暢な英語を話してました。
1時間くらいと言われていたのですが、2時間半経っても連絡がこない…もしかしてやばいのか…とzaloでメッセ。
「Xrayの結果が出て、骨は折れてなかったよ。でも傷がかなり深いから、治りを早くするために縫わないといけない。手術終わったら連絡しますね」
との返事!この瞬間にほっとして泣きました。(一旦は)小指切らなくていい!!!骨も無事!!!
縫うのはめっちゃ早く終わって、このメッセをもらって30分後には、「手術終わったから迎えに来てね」というメッセージを、ハレの写真とともにもらいました。
手術終了後
迎えに行ったらハレは麻酔でフラフラしていたものの歩き回っていて、足の消毒液と、毎日飲ませないといけない薬2種類をもらって帰宅。
帰宅してからのハレはとにかく恐る恐る部屋中を落ち着きなく歩き回っていて、めっちゃ怖かったです。2時間くらいずっとフラフラフラフラしていて寝ないし、視力なくなっちゃったのかなとか記憶なくしたんかなとか色々考えて死にそうでした。。
スタッフが言った「夜まではフラフラしてると思うけど、あと5時間後くらいによくなると思うよ」という言葉を信じていったん安静にさせるためにケージに入れて寝かせたところ、ハレは本当にそのくらいの時間にシャッキリとしました。
ちなみに、検査、手術、薬台全て合わせて1,420,000ドン。6500円くらいですね。2区が痛み止めとアンチバクテリアで89万ドンだったので多分結構安いんだと思います。
エリザベスカラーを嫌がったのと小さすぎてすぐ抜けるので、手作りエリザベスカラーをつけて1週間様子見。毎日液体の薬をスポイトで飲ませたり、傷口の消毒をしたりで今は傷も塞がりました!後少し消毒を続ける必要がありそうですが、刈った毛も生えてきていて全く問題なし。
手作りエリザベスカラーに悪戦苦闘しました。
小指切るって言われたときは絶望しましたが、ビンタンの病院で「どこの病院でそれ言われたの?」って聞かれて答えたら、なんか苦笑してました。一応面識がある病院っぽい。
こんなに肝が冷えたのは初めてかもしれない、本番DBと開発環境間違えた時よりも肝がひえた出来事でした。何にせよ医者選びは超大事なので、これから避妊手術とかもビンタンの方の病院で任せようかと思います!そして猫の危険になりそうな部分は全てカバー、これが一番大事
ちなみに、ワクチンなどで行っていた病院はこちら。比較的若いスタッフが多く、いつもベトナム人でいっぱいなので腕はいいのだと思います。ワクチンもほぼ原価で受けられて安い。夜の8時半くらいまでやってるので仕事後に行けて重宝してます。